「慣れ」とは残酷だ。Perfumeファンなのにそのダンスに飽きてしまった私を、TikTokが救ってくれた。

人間が備え持つ機能としてとても重要なのは、「忘却」と「慣れ」だと思う。なかでもとりわけ残酷だと思うのは「慣れ」。

タイトル通り、わたしは大ファンであったPerfumeのダンスに「慣れ」てしまい、挙句の果てに「飽き」さえ感じ始めてしまった。

わかってる！自分でわかってるんだ。それはファンとしてあるまじきことであることはわかってる。でもこれはもう人間の本能であるからして許してほしい。

具体的に述べよう。

MIKIKOさん振り付けのダンスに飽きたんだよ。

忘れもしない。わたしがPerfumeのファンになったのは2011年2月。Perfume LIVE @東京ドーム｢1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11｣のDVDを観た瞬間だった。

初めは楽曲に、そしてDVDを繰り返し視聴する毎にそのダンスに魅了されていった。

コンテンポラリーやヴォーグのような、複数ジャンルを組み合わせた不思議な動きのダンスは、当時のわたしの目をくぎ付けにしたし、Perfume3人の完璧なシンクロ率に感嘆の声を挙げずにはいられなかった。

ファンになったその後、

と数々のシングル曲発表をリアルタイムに見てきたしファンクラブに入ったし出演するTV番組を視聴もした。また、いくつものライブに足を運んだ。しかし言おう。ここははっきり言おう。

「TOKYO GIRL」あたりから、ダンスが変わり映えせんわ。

TOKYO GIRL(初回限定盤)(DVD付)

なんかもうね、今まで見たいくつかの振りを切り貼りしたかのようで。ああこの動き、「Magic of Love」にあったよね。はいはい、ここであの顔の周りで手をゴチョゴチョするヴォーグタイプね。

とかね。

本当はこんなこと思いたくない。でも思っちゃう。なぜなら、いままでダンスの振りを細かに見て記憶してきたファンだからこそ、逆にハッキリ見えて仕方ない。わけですよ。

ほんとごめんPerfume。3人のことはすごく好きなの。

30代に入る今年、単なる可愛さから脱却して大人っぽさを身に纏い始めたあなたたちの、数々の挑戦の素晴らしさとファンへの愛と感謝は痛いほど感じる。

でもね、思っちゃうの。Ｍステで「If you wanna」を踊るあなたたちをみて思っちゃうの。この振り前も観たな…って。

そろそろ違うダンスも観てみたいわ～って思った頃、新しいものにはまず挑戦してみるPerfumeがやってくれたわ。

TikTokですよ。

これはほんの一例。もっといくつもアップされてるので見てほしい！てか、貼り付けると足元が切れてる(;'∀')うー！足元が見ものなのに！！

貼り付けたのはIGだけど、TikTokでも上げてるよ。公式アカウントはこちら⇒Perfume Official | TikTok

アクターズスクールで磨いてきた様々なジャンルのダンス。キレッキレのダンス。見せてくれましたよありがとう！もうこれみて、

やっぱ我らがPerfumeはすげえなッ！あんな、前フリと根拠なさそうに唐突な動きをしながら3人がバラバラな動きをするダンスを習得する、すごい人たちなだけあるよね。見よ！このキレッキレダンスを！MIKIKOさん振り以外のダンスだってこんなにすげえんだぞおお！！

て、吹聴したくなった。

そのうち○○歌謡祭とか○ュージックフェアとかそういうデカイ音楽番組で、三浦大知とダンスコラボしてくれないかな～（もちろん振り付けは大知くんで）。

とにもかくにも、MIKIKOダンスのPerfumeに飽き始めた私にとって、時折アップされるTikTokダンスは、改めてPerfume愛を深めさせてくれた、救いのダンスなのである。

紺碧の夜に