紺碧の夜に

140文字では足りない にじみだすような思い

若さと成熟のあいだ

もう5年ほど前のことなのだけど。

いまでも折に触れて思いだす、「悟り」のような境地に、乱暴に導いてくれた言葉がある。

 

わたしには、2歳年下の同性の友人がいる。

メインブログで登場した、わたしとは正反対な外向型気質で、世界を飛び回っている子。

www.rintoyawaku.com

 

彼女が30歳を少し過ぎた頃(相変わらず海外在住だった)、彼女がFacebookにとるに足らないことを書いた。

たしか、

 

30歳を超えて、女としても人間としても、なんだかすごく楽になった

 

と言うような内容だった。

それに対してわたしが、

 

日本だとそれがより顕著。
「若い」のレッテルがなくなって、わたしもあり得ないほど楽になったよ!
日本の男性や企業(田舎は特に)は、「若さ」を重要視する傾向にあるしね…

 

と反応した。

それに対する彼女の反応が、

 

確かに若い頃は若いだけでちやほやされてきたし、わたし自身、その恩恵を受けてきた。
でもそれも、順番だからね~(笑)

 

と。

その言葉が、わたしの心を平手打ちしたのだ。

 

  • 若くてちやほやされるという恩恵を、自分も受けてきた
  • しかし若さは順番だ

 

そんなのは当たり前のことだ。人間は誰しも老いる。

 

でも、新卒で入ってきた後輩をなんだかしっかり受け止めきれていなかったわたしは、これこそがその原因だったんだと、この言葉でビンタされて気づいた。

30台半ばが見え始めた自分は、10歳以上も年の離れた後輩がやたらと甘やかされるのを、「なんだかなぁ~」と思っていた。

 

これは、隠れて嫉妬していたのだ。

若さに嫉妬していたのだ。

恐らく、自覚なく。

 

そこで、彼女の言葉だ。

 

私たちも、若さの恩恵を受けてきたじゃないか

 

そう彼女に言われ、なんかもう、憑き物が落ちたみたいに、スッとした。

 

ああ、そうでしたそうでした!

あの時もあの時もあの時も、若さの恩恵いただきましたァ!!

 

もう、ほんと、わたし馬鹿なのかなって。

ちょっと恥ずかしくなってきたよビンタされて。もうね、すんっとした。

・・・・・スンッッッ!

 

わたしが「年齢を重ねる」ということが怖くなくなり、むしろ「年齢を重ねる」ことで、どんどん人生から無駄なものが削ぎ落とされて、どんどんどんどん身軽になって、「年齢を重ねる」ことに楽しみを見出だせるようになったのは、彼女のあのビンタのお陰だ。

 

人間はみな、平等に老いる。

世代は順番に、ぐるぐる廻る。

 

それだけのこと。

恐れることも、悲しむことも、 いか ることも、ないのだ。