紺碧の夜に

140文字では足りない にじみだすような思い

14年通った美容院を離れて違うところに行ったら大変なことになった件

4ヵ月前、14年ほど通っていた美容院とは違うところに行ってみた。そして今回、もう一度その違う店に行ってきた。

 

他人が持っている自分のイメージに、自分自身が飽きてしまったことはないだろうか。

 

私が慣れ親しんだ美容院と美容師さんを離れてみた、一番の理由だった。イメチェンしたくて髪型ををオーダーしたとしても、その美容師さんがもっている私のイメージ内でのイメチェンでしかない。

だとすれば、今までの私を全く知らない美容師さんにオーダーしたら、どうなるんだろう。なにかもっと、違う見え方になるのではないだろうか。

そんな好奇心が湧いた。

 

4か月前、違う美容院に行って、出来上がった髪型に70%ぐらいは満足した。たった1回で判断してはいけないだろうと、今回も行ってみた。満足感は、30%に減った。

原因は何か。

明らかに、コミュニケーション(というかまあヒアリング力だよね)と、綺麗になりたくて訪れているはずの私に対する姿勢が不満だったから。

今回の私には、

  • だいぶ伸びてしまったので、私の定番であるあごラインボブまで短くしたい
  • バックは、後ろから見るとショートボブに見えるぐらいまでスッキリさせたい
  • 長らくワンレンだったので前髪を作りたい
  • でもそろえてしまうと途端に子供っぽくなるので斜めに流したい
  • 襟足がもたつくのが苦手なので、できる限り短くしてほしい

という要望があった。それを、ネットからDLしたサンプル写真を見せ、さらに口頭で伝えた。すると・・・

 

「ああ、襟足は短くできませんね。生え癖が強いですから。

 でもまあできるかぎり短くはしますけど。

 前髪は希望のスタイルにするなら無理ですよ、変になります。」

といった言葉が返ってきた。それ以外はなかった。ここですでに違和感が強くなった。

 

まず、私はプロじゃないので、どのスタイルとどのスタイルが技術的・バランス的におかしくなってしまうのかが想像つかない(だからこそ相反するオーダーをしてしまうわけだし)。その素人に向かって、「できません」だけってどうなのか。

続く言葉を待ってみても、打開策や代替案はでてこなかった。

私としては、「あ、そうでしたか。すみません・・・」で終わってしまう。だって、どうすれば相反する2つを共存させられるかなんて、私にわかりっこない。

 

そして写真だ。

慣れ親しんだ美容師さんはいつも、スマホを貸してと言い、じっくり確認してくれていたし、その写真のスタイルのどこが好きなのかを聞いてきた。でもこの美容師さんは、私の手元にあるスマホをすっと見るだけで、細かく見ようとしない。私がどんなスタイルを好んでいるのかを、知ろうとしてくれないのだと、明らかにわかる態度。

いささか不安になったものの、前回もまあ「失敗した!」と思うようなことにはならなかったので、大丈夫だろうと思っていた。

 

出来上がったのはショートカットだった。

 

前髪に手を付けるときも、変になるといったきり話題を振ってこなかったのでどうなったのかと思っていたのだけど、いきなりサクッと切られた。「え?前髪作るの???」と思ったときには遅かった。すごく短くされてた。

そして分け目をどうするかと聞いてきたので、「平日の仕事中はメガネだからあまり邪魔にならない程度の位置で」と言った途端、鼻で笑いこう言った。

 

「もうこの長さになっちゃったら、どうしたってメガネにはかかりますよ。邪魔になったらピンで止めてください」

 

はぁぁぁ?何も聞かずこの長さにざっくり切ったのアンタじゃん!?

一瞬ぽかんとしてしまったが、じわじわと何とも言えない不満が込み上げてきた。

 

とまあ始終こんな感じで、小馬鹿にしまくった態度。前回はここまでひどくなかったんだけど・・・。(でもかなり上から目線のタイプだってのは気づいていた)

イメージして持って行った画像はこれ。

ホットペッパービューティーより

対して、できあがったのはこちらのイメージ(夫談)

Utada Hikaru Official Website | Prisoner Of Love より

なんでやねん。

できあがったショートヘア、違和感なく似合ったのがせめてもの救いじゃ!

 

いやまあね、似合うカットに出来上がっているのだから、技術力はあるのだと思う。でもこの小馬鹿にする態度と、コミュニケーション下手すぎる&それに伴う出来上がりイメージの共有ができないのは我慢ならん!もう、行きません。やっぱコミュ力ヒアリング力、そして寄り添ってくれる姿勢というのは大切だよ!次回からはいつもの美容院に行こう。行きづらいけど行って、はっきり言うんだ。

「興味があって他店に行ってみたけれど、やっぱりNさんじゃないとだめだった。またお願いします。」って。

 

もうNさんの中の私のイメージ内での小さな変化でいい。Nさんのコミュ力ヒアリング力すごいもん、やっぱ。イメージ共有ができなかったことがない。

私が「髪の失敗は気にしない。だって、どうせすぐ伸びるし。」っていう気楽な心の持ち主だったことが、幸いしたのでした。